端株でのんびり投資日記

気の向くままに端株でのんびり投資した記録の数々です

2022/1/10~1/14 今週の取引と振り返り

今週の取引 と振り返り

売り:モリーナヘルスケア(MOH)、オールドドミニオンフレイトライン(ODFL)、キャセラウェイストシステムズ(CWST)、サービスコーポレーションインターナショナル(SCI)、ホームデポ(HD)

買い:SBI中国A株インデックス、インフォシス(INFY)、フォーティネット(FTNT)

昇格:アーチャーダニエルズミッドランド(ADM)、JCU、MARUWA

  • 米国株を今週も色々と売却しました。モリーナ、オールドドミニオン、キャセラウェィストについてはそれぞれ業界内で競合は多いものの比較的優位にビジネスは展開しています。ただここに来ての懸念はエッセンシャルワーカーの人手不足による業績への影響が考えられるためです。サービスコーポレーションはおおぶね銘柄らしい固いビジネスモデルで事業的には問題ないのですが、成長性としてはそこまで期待できそうになかったので、おおぶねとの重複は解消することにしました。ホームデポは小売りがやや売られ始めたのと、寡占状態のため伸びが期待しにくいこと、そして大き過ぎで指数に影響されやすいことなどが売却理由です。
  • 昨年から試し買いを始めていた中国A株インデックスを毎月積み立てにすることにしたので、今週買い増しました。この投信選択理由はとりあえず中国株は割安なのと、情報技術は政府からの圧力は続きそうなものの、その比率が少ないのはむしろ良くて、そのうえで中国の代表的な銘柄にまとめて投資できる事が選択理由です。そして米国上場ADRが今後中国に移ってくれば市場の厚みも出てきて、さらに面白くなるかと思います。

今後中国株の引っ越しも始まるのではと考えています。

  • 米国株でインフォシスとフォーティネットを買い増しました。情報技術関係のコンサル、ソフトウェアは結構売られている銘柄も多いのですが、インフォシスはEPAM売却分の買い増しで、EPAMよりはまだ伸びる余地もありそうなのと、インド銘柄を増やしておきたかったというのが理由です。フォーティネットはヴィーバ売却分の買い増しで、分野としてセキュリティはまだまだ伸びる余地が大きそうなのと、その中でも業界内でトップクラスの位置で成長しながら利益を出して、還元性もあるというのが理由です。
  • 監視銘柄のアーチャーダニエルズを昇格しました。今は色々な物が値上がりしていますが、その中でも食糧はさらに不足していくのではと考えています。まず直近ではコロナによる生産国の人手不足と、エネルギー高騰による生産コストの上昇が思いつきます。さらに今後は水不足などの気象変動の影響もありそうなので十分な量が出なくなるのではと思い、穀物メジャーのこちらを買っていました。将来は天然ガスと並んで穀物が重要資源となってくるかもしれません。

米中関係は決して良くなさそうですが、昨年は中国も穀物を大量に買っているようです。

いつの間にか食糧買い占めということらしいです。

  • 監視銘柄の日本株でJCUとMARUWAを昇格しました。昨年から考えていたテーマで、市場に資金が入っていないため割安に放置されている中小型製造業を買っていくという計画に沿ったものになります。現政権の政策も見えてきたことから内需はあきらめて、外需で稼げる製造業で、電子材料等にも強い技術力があり、研究開発をきちんと積み上げる計画性と、それを可能にする好財務に裏付けされる資金力がある事といった、ざっくりとした選定理由によるものです。当面はこの方針に沿って同様の企業を追加していきたいです。

今週の相場の印象

  • 国内市場は一瞬反発したものの、終わってみれば悲惨な週でした。マザーズ系は内需が多いため伸びが期待できず、ずっと割高なのと、市場全体も海外の影響に加えてコロナの感染はさらに拡大して悪材料しかありませんでした。唯一良さそうなところといえば、悪材料ばっかりで売られていくため割安感があり高配当の銀行、損保、商社などは買われている感じで、消去法で選ばれているみたいで、しばらくはこんな状態が続くかもしれません。
  • 米国もハイテク中心に悪い週でした。とにかく物価が上がり、金利も上がりそうというのが新興ハイテクには駄目で、特にソフトウェアが大きく下げていました。一方で半導体はそこそこ頑張っていたので、今後はソフトからハードに移っていくのかもしれません。その他気になったのは生活サービスなどディフェンシブ寄りの銘柄も下げていて、これはもう割高水準と判断されたのか、もしくは人手不足の懸念によるものかわかりませんが、逃げ道の少ない相場という印象です。結局週を通して良かったのはエネルギーぐらいで展開が全く見えません。最後に少しハイテクが反発しましたが、これで底打ちかといえば、わからないという相場でした。

収入が増えないという日本と比べると、米国の状況は全く違う感じに見えます。

今後の予定

今年はバリュー相場らしいので、一応検討してみます。

雑記

東証再編はほぼ見掛け倒しに終わりそうですが、これでさらに資金が抜けていくと、とにか投資しにくい市場になりそうで、難しい年になりそうです。

やさしい政策のため、新陳代謝は進まないようです。

変化の兆しも少し出てきたようです。今後変わっていける会社は伸びてくるかもしれません。

働く側も今後は変わっていかないと大変そうです。

新しい資本主義をフレーズに賃上げ要請をしている首相ですが、生産性向上無しで全員の賃上げは難しそうという感じです。その対応として最近の流れは生産性向上のため必要な人員は残して、ある程度は人員整理、場合によっては低収益の事業部門そのものを売却する話も増えてきました。これが進んでいけば企業の構造も変わり、残った全社員の賃上げも可能となりそうです。そう考えると新しい資本主義というのは想定外の岸田効果を生むかもしれません。

  f:id:kamekichi-s:20200711181706j:plain