端株でのんびり投資日記

気の向くままに端株でのんびり投資した記録の数々です

米国個別株は全部売却してポートフォリオ見直し

米国株市場はかなり楽観的に値上がりし好調のようです。景気後退は避けつつ、金利も7月に上げたらそれで終わりという雰囲気になってきました。その見方に疑問があるため、一旦米国個別株は全部売却してポートフォリオを変更しました。

 

米国景気に対する考察

企業景気に関してはけっして良いとは言えないと思うのですが、相場は思ったよりは悪くないという捉え方で好意的に受け止めているようです。ただ今後金利高と消費減で業績はもっと悪くなるのではと思っています。

統計の数字から見ると雇用はとても強いという評価ですが、その点は疑問があります。まず新規失業保険申請件数が減っているというのは、以前は退職してもすぐにもっと好条件のところが見つかっていたのが、求人数などが減って見つかり難くなったため退職する人が減ったのではというのと、求職時に採用の連絡がきたら即決定しだしたからという気がします。また労働者雇用人数が増えてきているのは、これまで貯えがあって働く必要が無かった人が、物価高と貯金減で働く必要が出てきたため働きだしたからと思っています。そのため今の統計の数字は必ずしも強い数字には見えません。

消費に関しては物の値上がりに消費者がついていけなくなり、買い控えが進んでいるという印象です。ただ体験系の旅行などは少なくとも今年の夏までは伸びそうです。このへんはお金があればとりあえず楽しむという印象のアメリカ人らしさがありそうです。加えて短期的には減った貯金も再度働きだした人は収入が出てくるため、もうしばらく消費は伸ばせるかもしれません。

 

米国金利に関する考察

米国景気は着実に悪くなり、雇用も悪い方向にいっていると思うのですが、統計の見方から強いと捉えられており、加えて労働参加率が上がる事で消費もまだ粘り強いと予想されます。その場合物価は狙った程には下がらないと思うので、今月金利を上げてもまた不十分となる可能性がありそうです。今後のFRBの選択肢は7月で金利上昇は打ち止めで、その後は景気は思った程悪くならず、そのかわり物価目標は達成できない。もしくはあくまでも物価目標を達成するためにさらにもう一回金利を上げて、景気をさらに悪くすることで2%にするという、どちらかでしょう。今の雰囲気では少数派ですが、後者の可能性が方が高いと思っています。ただ問題点として狙った通り2%にならず、オーバーシュートしてもっと低く、また景気も予想以上に悪くなる恐れもあると考えておいた方が良さそうです。

 

個別株売却理由

今年前半は十分値上がりした銘柄もあり、全体としては指数並みの成績だったようなので、良くも悪くもない結果でした。ただ相場全体で上がってきたため、ここから買っていける銘柄が無くなりました。安定した成長と値上がりが期待できるのはABC、AJG、CEG、MCDとかなのですが、これらはポートフォリオの安定性には貢献するものの、リターンでは多分VOOより悪いか同等ぐらいになるのではと思います。それであれば敢えて個別で持つほどでは無いというのと、投信で配当貴族は積み立てているのでだいたい該当する銘柄はカバーできていると思います。そんなわけでリターンが取れそう、もしくは大きく売り込まれて安い銘柄が見つかるまではETFで代用することにしました。

 

現状

個別株はちょうど円安だったので売却して一旦円転しました。ただその後すぐに円高に動いてきたため、SBIのキャンペーン金利を利用して定期預金でドルは買い戻しました。ちょうど今なら手数料がかからないようです。

定期預金の受け皿としてETFはグローバルテックのIXNを選んでいます。

 

今後の予定

さしあたっての注目は来月のジャクソンホールですが、予想としては金利をもう一回と思っているため、ちょうどキャンペーン金利のドル定期が満期に迎えたらそのお金で値下がりしたIXNを買い増していくつもりです。その後も当面はドル定期で利息を稼ぎながら、気が向いたらIXNの買い増しという感じになりそうです。米国株投資のもう一つの問題点は金利が高いため、配当狙いの投資が難しいということで、とうとうドル定期は5%を超えてきました。そのため当面はドル定期とIXNのペアで十分だと思っています。今の定期預金金利はこんな感じで、値下がりリスクが無いのも良い点です。

 

もし金利上昇が7月で終わりの場合

今の予想は7月で終了の方が多数派なので、当然そうなる可能性もあります。その場合ドル運用に関しては定期預金の比率が多いためややパフォーマンスは劣る可能性が出てきます。但しサテライトの米国株投資としては現在以下の投信を買い付けているため、それらでカバーできることを期待しています。

Tracers-S&P500配当貴族インデックス

ニッセイ-NASDAQ100インデックス

農林中金-長期厳選投資おおぶね

岡三-米国ヘルスケア関連株ファンド

 

それではまた月末で。

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