今週はイスラエルの影響があって日米の株式が大きく下げて行きました。特に日本は半導体関連の値崩れも大きく日経平均、TOPIXともに思っていた以上に下げて終わりました。先月イメージしていた円安物価高不景気のスタグフレーションに近づいているような気がします。当面はこの流れが好転する気配も無く、我慢の時が続きそうです。
それでは今週はサテライト投資より国内投資信託についての振り返りをしてみます。
国内投信・積み立て
ニッセイ-NASDAQ100インデックス
SBI-欧州高配当株式(分配)ファンド
大和-iFreeNEXT日経連続増配株指数
SBI-iシェアーズ・ゴールドファンド
国内投信・スポット
三井住友TAM-欧州株配当貴族インデックス
SBI-中国A株インデックス
三井住友TAM-インド株式インデックス
大和-iFree新興国債券インデックス
ニッセイS-米国連続増配株式インデックス
日興-Tracers日経平均高配当株50インデックス
ブラックロック-ヘルスサイエンスファンド
ニッセイ-SOX指数インデックス
インベスコ-世界ブロックチェーン株式ファンド
前回からの主要な動き
出 日興-TracersS&P500配当貴族インデックス、三井住友TAM-日本株式配当貴族インデックス
入 沢山
前回からの変更点は沢山ありますが、これは先週書いた海外投資の見直しの影響が大きいです。国内投信の種類が増えて、信託手数料が下がったため新規の投信を沢山買ってみました。その中で積み立て購入するものとスポット購入するものに分けています。今回はその中から主力にしていた日米欧の配当貴族投信について売却、もしくは積み立て中止した理由を書いておきます。
日米欧の配当貴族は積立中止。今後は欧州が面白そう。
日興-TracersS&P500配当貴族インデックス
先週書いたように米国株は割高ではないものの、金利が高過ぎるため今は買い時とは思えないというのが理由です。加えて米国は大型グロースも還元性がそこそこあるため、値上がりが期待できるナスダックだけ残して、こちらは売却しました。
三井住友TAM-日本株式配当貴族インデックス
以前から気になっていた事ですが、同じ会社が組成している配当貴族指数でも、日米では大きな差があり、米国は連続増配に重点を置いたポートフォリオになっているのに対して、日本のものは10年以上の増配銘柄から配当利回り加重平均によってポートフォリオが作られているため、属性は異なるものの、どちらかというと高配当投信に近い内容になっていました。そのため配当利回りは高い代わりに業種の偏りが大きく、ここ最近では銀行、建設、化学で半分以上は占めていたように思います。その偏りがこれまではプラスに働いていたのですが、今後はマイナスになりそうだったので売却しました。
三井住友TAM-欧州株配当貴族インデックス
こちらの投信は売却せずにそのままスポットで継続中です。代わりに積み立てに入ったのが次の投信です。
SBI-欧州高配当株式(分配)ファンド
欧州はあまり人気が無いので割安な可能性があり、面白そう。
SBIから新規に発売された投信ですが、そもそも欧州を対象にした投信というのはとても少ないです。昨年末で見ると僅かに42本と日米と比べてケタ違いです。もしかするとインドにも抜かれているかもしれません。そのことから考えられるのは、人気のある国、テーマは比較的割高で、人気の無いところは割安な場合が多いということです。
配当利回りを、リスクプレミアムで見ても妥当と思える。
次に配当利回りで考えてみると今回の投信のポートフォリオ銘柄の平均利回りは約6%とされています。これは比較対象としている外貨預金の金利1年と比較しても3%程度高く、投資の判断としては一応問題ないように思えます。
ポートフォリオの分散性も悪くないように思える。
配当利回りがいくら高くても、ポートフォリオの中身が微妙な感じだと購入は避けた方が良いと感じる事もありますが、こちらの組成は欧州大型バリューを中心として安定した銘柄で構成されているようなので、その点も問題なさそうです。高配当銘柄が好きな人にはおなじみのBATも入っているようです。
ユーロは6月に利下げするようなので、その時為替がどうなるか。