端株でのんびり投資日記

気の向くままに端株でのんびり投資した記録の数々です

海外投資ポートフォリオ 4月、今は米国高配当ETFは買わなくてもいいと思う

今週は米国CPIが発表され円安が進みました。当然ながら米国金利が上がり株式市場も不安定な動きを見せています。利下げに関しては年初に多くて2回、少なければ12月に1回という見方をしていたので今のところその流れで来ているため特に気にしていません。ただもしかすると雇用が悪化して失業率が上がり、それを理由に利下げが早まるかもしれないという感じもしています。一方で物価は今後も下がらず、中立金利が高く推移する可能性もあると思っています。何故分かり難い状況なのかというと、二極化が進んでいる米国では良い数字と悪い数字が並行して出るため、実態ははっきりわからないのではないかと考えています。

それでは今回はサテライトの海外投資について振り返ってみます。

海外投資

株式

VTI(Vanguard Total Stock Market ETF

前回からの主要な動き

出 QQQM、SMH、PPH、EPI、BKCH、URA、JEPQ

入 なし

前回からはETFの断捨離を行い、VTIだけ残してそれ以外は売却しました。先月までの株式市場は物色が広がっているように見えていましたが、今月に入ってからはどちらかと言うと方向感が無くなってきているように感じられるため、米国市場全体をとりあえず抑える事にして、それ以外は検討しないことにしました。またもう一つの理由は国内の投資信託の品揃えが豊富になり、しかも価格競争で信託手数料も安くなっているため、無理に米国ETFを買わなくても大抵のものは国内で代用できるようになったからです。今後は個別株でよほどいいと思うものが出ない限りは、これで行く予定です。

今は米国高配当ETFは買わなくてもいいと思う理由

高配当ETFは相変わらず人気のようですが、米国株についてはやや人気が落ちているように見えますし、実際に今は買わなくてもいいのではと思っています。まず株価水準としては割高とは思いませんが、問題は金利が高過ぎる事です。そのためリスクプレミアムを考えるとあまり合理的ではないように見えます。とても単純に考えると高配当ETFはあまり株価の値上がりは期待できないため、収益は配当利回りに頼っていると思うのですが、それに対して国債利回りの方が高いというのはリスクリターンの考え方としては逆です。この状況はいずれ調整されると思いますが、それまでは買わずに待っていた方がいいのではと思います。

では高配当ETFへの投資機会が訪れるまでの代案ですが、今なら定期預金、もしくはMMFで十分ではないかと思います。例えば今実際にやっているドル定期預金の金利は次のような感じです。

住信SBIネット銀行 外貨預金

今預ければ、6ヶ月か1年なら5%以上の利回りとなります。それを受けて定期預金の特徴と思えるのは以下の点です。

  • 預けた時点で期間中の利回りが確定する。
  • 株式と違い、売買手数料やETF信託手数料などはかからない。
  • 株式と違い特に手続きをしなくても、税金は20%で処理される。
  • 値上がりはしないが、値下がりもしないためリスク管理が簡単。
  • どうしても買いたい株式銘柄が見つかった場合は、途中解約すれば資金は用意できる。
  • SBIのゼロ革命で為替取引手数料が無料になったので、そこから銀行に送金すればコストは安くつく。
  • 外貨預金は円高リスクが心配と言われるが、それは米国ETFでも同じこと。
  • どうしても毎月分配をしたければ、預け入れ時期をずらせば出来る。
  • 預金保険対象外なので、そこはSBIを信じるしかない。

全体的に見ればメリット、デメリットの双方があるのですが、今ならメリットの方に魅力を感じています。当面金利は高く推移しそうなので、1つの案として検討してみるのもいいのではないでしょうか。

 

VTI/ドル定期預金のカウチポテトポートフォリオはとても気楽。