端株でのんびり投資日記

気の向くままに端株でのんびり投資した記録の数々です

世界株式と組み合わせるTopix代替の優待株ファンドの作り方

昨日は世界株式インデックスの積み立て日だったのですが、私の場合あえて投信は<除く日本>にしています。その理由は世界はインデックス投信、日本は優待株の組み合わせで代替しているからなのですが、この優待株を品物で選んでいるとついつい業種が偏ってしまいTopixに対して乖離が生じることがあります。以前紹介したものですが、内容をピックアップしてその対策となるような優待株ファンドの作り方を紹介します。

優待株ファンドのポートフォリオの検討

目的がTopix代替であるため業種の分散性もTopixに近い事が望ましいです。適度な分散性を考慮すると30銘柄ぐらいが妥当かと思い、その銘柄を選んでいくことにします。

方法として東証上場企業の業種別ETFを参考にしました。このETFはもともと東証の業種区分である33業種を比較的近い関係にあるものをまとめて17種に分けたETFで、その分類は下記図のようになっています。下記図のETFの17業種グループの代表企業がまず、ポートフォリオ候補として考えられます。

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 続いて残り13社の選定については各ETFの組入銘柄数に着目しました。選定については下記図に示した通り、各業種グループの組入銘柄数を比例代表制などで使用されているドント方式を用いて、銘柄数を1、2、3の順で割っていき、上位13番目までを追加企業数としました。それらにより今回の優待株ファンドの各業種組入数が決定しました。

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Topix-17組み入れ銘柄数

各業種の組入銘柄数が決定したため、続いては具体的な銘柄の選定を行う事としました。検索方法には大和証券の優待株銘柄の検索サービスを利用して、以下の点に注意し選定しました。

  • 株価的に20万円以内で購入できる銘柄を極力選定する。
  • 優待権利月、及び優待品はなるべく偏らないように選定する。
  • 優待の歴史が比較的長く、継続されている企業を選定する。
  • 優待内容を選定の最優先事項として考え、業績、財務はあまり考慮しない。

以上のような観点でとりあえず選んでみたのが以下の表の銘柄です。まあまあ分散されており、優待も色々と楽しめるようになっているのではないでしょうか。基本的には端株で少しずつ増やしていくことを考えてみましたが、早めに優待の権利を得るために株価が低い銘柄に変更してみたり、100株揃ったら同一業種で次の銘柄を増やしてみてもいいかもしれません。

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優待株ファンド銘柄一覧

 

優待株ファンドの運用シミュレーション

上記優待株ファンドを2015年7月~2019年6月まで端株形式で運用するシミュレーションをしてみました。この期間で比較してみるとTopixに対して少し上回っていましたが、当然別期間で比較すると下回る可能性あります。なお優待株の特徴として廃止さえなければボラティリティが低くなることが期待できそうなチャートとなっています。最終的なリターンに関してはTopixに対して大きく乖離しなければ、Topix代替という目的は果たせるのではないかと思います。

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