プレミアム優待倶楽部のオイレス工業ですが、端株を残して先月売りました。現在の株価だと配当３.１４％、１００株で優待１年未満１.８９％、３年未満で２.５２％、３年以上で３.１４％となり、配当優待利回りは５.０３～６.２８％と好条件です。配当と優待のバランスも良く、保有期間や保有株数に応じてポイントが上がっていくのも優待的によく考慮されています。
こちらの会社は自動車や機械用のベアリングと、建物や橋梁の免振・制振装置を主に手掛けていて、両者とも高シェアとなっています。研究開発もきちんとされていて特許も多数出されています。だいたい年間で５０件前後コンスタントに出されていましたので色々読んでみましたが、請求項から背景と課題、解決方法ときて請求項に見合った実施例・比較例のデータまできれいにまとまっていて感じのいい特許となっていました。多数出されているため慣れているようで、成立までもほとんどの特許が出願から審査請求で１回拒絶されたうえで補正して特許成立となっており、この流れであれば狙った特許範囲で取得されていると思われます。会社の技術のバロメーターの１つに特許があると思いますが、その意味では会社の主力商品と同じように地味な感じを受けつつもコツコツと研究開発をされているのがわかります。
業績面では現在設備投資は減少し、機械受注などもそれにともない減っているため減益傾向ですが、先に挙げた研究開発力と、財務も社風なのかとても堅実で好財務なので、どうしても好不況の波の大きい機械業界ですが、こちらの会社であれば乗り切っていけるだろうと期待感は大きいです。
投資対象としては、個人的には優待面も含めてかなり好きな会社なのですが、現在の業況ではやや厳しい面もあるようで、株価もボックスの範囲で上下している感じです。とりあえず先月はバリュー系の見直し買いで上がっていたので一旦端株を残して売ってしまいました。ただ割安感も強く、配当優待利回りでも好条件なので下がったら優先的に買い増してまた優待株として保有したいと思います。
