クオカード優待の学究社ですが、損出しして優待の権利は維持しました。現在の株価だと配当４.８３％、優待０.８１％で配当優待利回りは５.６４％とどちらかというと配当メインの高利回り銘柄です。
こちらの会社は塾が主体として東京西部地盤で小中学生向けに「ｅｎａ」を展開しています。業績は低採算校を閉鎖した効果により改善傾向のようで、売り上げ・利益とも落ち着いた様子です。財務は悪くは無いようですが、資産は乏しく、現在は自社保有の校舎の建て替えとともに不動産の賃貸も行う事で安定収入が得られるように図っているようです。こちらに限らず他の会社もそうですが、塾という業種らしく大きな伸びは期待できそうにありませんが、今後教育費の無償化が進むことで高校の選別は一層進んだり、来年でセンター試験は終了し新しい方式に変わったりと受験に関しては塾がさらに関与する機会は増えそうで、当面業績は安定するのではないかと思います。有名私立が高校受験を止めて中学からの内部進学にシフトしている事も中学受験に拍車をかけそうです。
投資対象としては、こちらに限らずどの塾の会社も業績は安定傾向で、財務も特に悪くなく、高配当＋クオカード優待のところが多いのですが、学究社も同様の感じでとりあえず保有していてもあまり業種に偏りが無ければいいのでないかと思います。一方でいまいち各社の違いが分かりにくいのがこの業種で、どうしても学究社に投資したいというふうにはならなくて、結局利回りだけで選んでしまいそうです。
