端株でのんびり投資日記

気の向くままに端株でのんびり投資した記録の数々です

2021/12/13~12/17 今週の取引と振り返り

今週の取引 と振り返り

売り:マイクロソフト(MSFT)

買い:応用地質、野村総合研究所、リチウムアメリカズ(LAC)

昇格:東京海上HD

  • マイクロソフトを一部売却しました。ソフトウェアとクラウドで確固たる地位を築いて、今後も安定した業績を伸ばせるだろうというのは大抵の人は知っていると思います。一方で株価はそれを織り込んだうえで、ここ数年はハイテク系のETF全体の伸びに後押しされた部分はあるかと思います。そのため今後金利が上がり、それらのETFが売られてくるとマイクロソフトの個別株としての上昇とETF売却による下落の綱引きとなり、しばらくは伸びが低くなりそうというのが売却理由です。但し会社としての評価はいいので一部は残しておくし、下げれば買い増しも考えます。
  • 監視銘柄の応用地質を買い増して主力に移動しました。社名の通り地質調査の会社ですが国内トップで業績、財務ともに良好です。国内株式市場はあまり良い雰囲気ではありませんが、その一因となっている岸田政策は早くも手詰まり感は出てきました。こうなってくると何らかの追加案を出さないといけないのですが、手っ取り早いのはインフラ関係の公共工事などではないかと思います。例えば考えられるのはクリーンエネルギー関係で太陽光、洋上風力、インフラとして老朽化した設備・施設の更新、災害対策として頻繁に出てくるワードの国土強靭化計画など大抵の部分には地質工事は必要だと思われるので、この会社に需要が出てきそうというのが購入理由です。
  • 野村総合研究所を買い戻しました。国内SI・コンサル上位として業績は安定しています。NTTデータと入れ替えましたが、間違えた気がするので結局買いました。先日ベイカレントコンサルティングを売却してコンサル枠が空いたので、その入れ替わりとなっています。
  • リチウムアメリカズを買い増しました。リチウムメジャーになりつつあると思っているのですが、先日社債発行で売られ、その後相場環境も影響して下げてきていたので買い増しました。EVに関しては色々と引っかかる部分はありますが、当面リチウム電池の需要は大きいと思うのでこちらには期待しています。

今週はトヨタがいよいよ本腰を入れてきたというのが大きい支援材料です。

  • 監視銘柄の東京海上HDを主力に昇格しました。会社紹介は省略、だいたいの人は知っている国内上位の損保です。日本はともかく世界的には金利上昇が見込まれ金融関係があげてきていて、国内では損保の調子が良さそうだったので金融系を追加するというのが購入理由です。東京海上にしたのは国内損保大手ということと、銘柄選択に迷ったときはとりあえず三菱という安易な発想によるものです。

今週の相場の印象

  • 国内市場は岸田の自社株買い規制発言と、日銀の政策変更という悪材料があり、悪く始まり、悪く終わるという週でした。海外市場の影響もあり、全体に悪い相場で、特にマザーズ系は指数で売り込まれ買っていける感じはしなかったです。その中で動きとして良かったのは自動車関係で、トヨタの発表で空気が変わった気がします。日本の主力産業でもあるので、当面このへんから伸びてくる銘柄があるのかと期待されます。ただ今後出てくる問題として国内でのオミクロン株の感染拡大というのがあるので、これで下げたら買うというぐらいで待ってみてもいいのかと思います。
  • 米国株は基調としては悪かった週でした。世界的にも物価高にともなう金利上昇の可能性が高まったことからハイテク関係が売られ始め、今週はその資金の逃避先であったディフェンシブも売られてしまいました。一瞬金利見直しの道筋が見えた事からあく抜けとして買われたようにも見えましたが、週を通してみると各セクターが順番に大きく売られ、反動で少し買われていただけのようです。一応相場としては落ち着き始めたような感じですが、しばらくは指数しては動きが少なくなりそうな気がします。ただ個別で見るとこれまでのようにセクターで動くというよりは、各セクター内で濃淡が着きはじめ、いける銘柄と、いけない銘柄で分かれてきていているようで、やっと株式市場になってきたように思います。

当面は厳しい、そんな感じが出てきました。

今後の予定

ESG投資、特に環境関連での投資で色々と綻びが見えてきた気がします。事例としてよく出てくるのはエネルギー関係で従来エネルギーへの投資縮小に伴う高騰による光熱費の上昇などです。これまではコロナを言い訳にしたりして、なにより株価が上がり、資金も集まっていたため許されていた部分もありますが、今後金利上昇で株式が値下がりしだしたら、環境投資であってもそれなりに収益は必要となってくると思うので、その選別について調べてみたいと思います。

ESGの環境投資は言葉を選ばなければ、お金が有り余っている時の道楽程度のもの。本当に環境を良くしたいなら消費拡大も、生活水準の向上も無理。

雑記

日本の株式市場も、企業も元気がない印象はありますが、まだまだ存在感を感じさせるニュースが出てきます。今週で言えばトヨタの発表は大きかったと思います。

今週最大のニュースはホンダ。運が良かったというレース展開だったかもしれませんが、リスクを取ってこその勝利と考えれば納得はいきます。ホンダは今後EV専業というリスクを取っていく形になりますが、成功を願っています。

今年のトヨタだとル・マン4連覇は見過ごしてはいけない偉業です。ライバル不在と言われつつも、そのレースは積み重ねての勝利だと思いました。

2025年にはル・マンで水素クラスも始まります。どうせならEV大好きなヨーロッパで総合優勝してほしいです。

あまり話題に上がらなかった気もしますが、WRCもトヨタでした。

WRCで活躍したヤリスにいよいよH2が公開されました。将来内燃機関の反撃を待っています。

今週経済も考慮するとトヨタの印象が一番です。ただ意外だったのはこの発表で初めてトヨタがEVに本格的に始めたような報道を見かけたことです。もともとHVを進めている会社にEVの基礎研究が無いわけがなく、開発も進めているのは当然で、加えてエンジンも水素も相互の応用技術はある事を考えれば、パッと見だけの短絡的な発想は怖いものです。その意味でトヨタのEVは重要、但し状況に合わせて全方位で考えるというのはもっと重要というのが伝わってほしいと思いました。

ところで投資ですが、ここ1~2年はハイテクが正解というのは結果として出てきました。ただ状況が変わり、今後のことはわかりません。その意味では今後はリターンは狙いつつも、全方位でポートフォリオも考えていきたいと思います。

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