端株でのんびり投資日記

気の向くままに端株でのんびり投資した記録の数々です

2021/12/6~12/10 今週の取引と振り返り

今週の取引 と振り返り

売り:図研、ベイカレントコンサルティング、ゼットスケーラー(ZS)

買い:農林中金長期厳選投資おおぶね、アポロメディカルHD(AMEH)、ロイヤルカリビアンクルーズ(RCL)

昇格:ブロードコム(AVGO)

  • 図研、ベイカレントコンサルティングを売却しました。図研は電子基板CADで国内トップ、世界トップクラス、ベイカレントはDXコンサルで国内トップの会社で事業状況、業績ともに順調です。財務も含めて問題視する部分は無いのですが、それがわかったうえで今の株価状況のため、昨年からずっと伸びてきた部分が大きすぎて、しばらく伸び悩みそうと感じたのが売却理由です。会社そのものより、むしろ国内市場の影響も大きそうで、例えば海外のコンサルとしてアクセンチュア、EPAMなどは順調に株価も上げてきているので、どんどん差が広がっている気がします。
  • ゼットスケーラーを売却しました。今週は大きく下げてから戻してきたものの、やや不安定な状態でした。下げた理由はどっかの証券会社がレーティングを下げたからのようですが、それを差し引いてもここ最近は新興ハイテクのSaaS系は軒並みやられている感じでFRBの方針変更が影響しているようです。この傾向は物価高と人手不足が続いている状態では変わることはないと思うので、割高もしくは赤字のところは厳しいだろうというのが売却理由です。今後は新興ハイテクの選択は注意が必要かなと思っています。

新興株には厳しい感じのようです。

  • おおぶねを買い増しました。いつもの毎月積み立ての週だったのですが、これが今年最後の積み立てになります。ここ最近の市場の動きとおおぶねのポートフォリオを眺めていると、その安定した強さを改めて感じます。特に目立った新興銘柄やGAFAMも無くて今の成績は銘柄選定の参考になります。
  • アポロメディカルを買い増しました。ちょっと前には大きく上げていたはずですが、そこから一気に下げてしまいました。とてもヘルスケア関連とは思えない動きですが、特に会社に問題が出たわけではないので、下げたら買い増しの予定に沿ってとりあえず増やしました。
  • ロイヤルカリビアンクルーズを買いました。少し前に伸び悩みそうというので売却済で、もうしばらく買う事もないかと思っていましたが、オミクロン登場で大きく下げてきたので買い戻しました。一応毒性は低いかもという情報と、ファイザーのワクチンでブースターをかければ効果があるということで株価は切り返してきました。どちらの情報も可能性としての話なので楽観視できるわけではありませんが、とりあえず株価は落ち着いた感じです。今後の事ですが、可能性という点ではmRNA方式で開発フォーマットは出来ていると思うので、オミクロンに対しても数ヶ月待ては対応したワクチンは開発できるだろうと予想されます。そう考えれば経済再開銘柄をこのタイミングで買ってもそんなに問題ないだろうというのが今回の購入理由です。なおロイヤルを選んでいるのは前にも書きましたが、3社の中では一番ご飯が美味しいという評判だからです。
  • 監視銘柄としていたブロードコムを主力に昇格しました。事業内容は通信関連の半導体ですが、工場は持たないファブレスという形となっています。ハイテク関係でも老舗で各種事業を買収しながら大きくなってきましたが、今の業績は安定して伸びており、また収益に沿って還元性も十分あります。そういった点ではハイテクでも新興銘柄とは対照的で、先週売却したクラウドフレア、今週のゼットスケーラーの代わりとしてポートフォリオに入れておきたい銘柄となったというのが昇格理由です。

今週の相場の印象

  • 国内市場は下げ続けていたのが一旦は売られ過ぎの反動で戻してきましたが、後半悪い感じで終わったので今後も期待がしにくい状態というのは続いています。まず政府が10万円問題で右往左往して信頼性がさらに無くなり、投資収益は増税検討とか悪い選択ばかり選んでいるのは影響していると思います。それに加えて物価高は今後じわじわと効いてくることが予想されます。市場で気になったのは出来高が薄いことで、特に中小型株で値上がりしている銘柄に多い傾向で大きく上げても出来高が伴っていないので全然安心して買えない気がしました。そういう中でやや良かったのは中堅の素材関係の会社で、もともと技術力があり、業績も外需に依存しているところも多いため価格転嫁もしやすそうで利益も伸びているのに割安に放置されているところも多く、調べていきたいセクターだと思いました。

物価上昇なんて久しぶりの気がします。ただメーカーが価格転嫁できなければ収益が悪化するし、転嫁したら末端価格が上がって消費が低下するし、解決するには給与が上がるだけですが、それは期待できないので、もしかして詰んでいる?

  • 米国株は早くも戻してきました。物価高となっても織り込み済みとして普通に大型ハイテクなどは買われていたようで、あきれる強さでした。新興ハイテクだけ弱さが見られるものの、とりあえず放置しても良さそうな感じで終わりました。唯一気になっていた雇用関係で認識が変わったのが、これまでは給付金が出ていたので無理に働く必要が無く、そのため労働参加率が上がっていないものだと思っていましたが、それ以外に働きたいという意欲が薄れたので働かない人か増えているという記事でした。どっちにしても失業率は下がるのですが、前者であれば人手不足の解消につながりますが、後者だと解決しないことになります。そうなると今後労働参加率が上がらない前提で銘柄選定をしていく必要があるかもしれません。

働かないという選択をしてみるのもいいのではないでしょうか。

今後の予定

米国市場の変化として金利上昇を見込んだ動きとなりつつあるようです。分かり易い動きとしてはハイテク関連で新興銘柄から老舗銘柄に物色が移ってきているようです。老舗企業はもともと事業基盤が厚く、実績もありますが、安定しているがゆえにここ最近は新興銘柄の値動きの軽さの陰に隠れて目立たない存在でした。ただ今後はその安定した業績から収益性と還元性の面で買われていく可能性があり、そんな候補を探してみたいと思います。

雑記

EV推進は相変わらずよく聞きますが、実際になったらどうなるかをどこまで想像しているのか疑問を感じるところも多いです。日本は特にエネルギー問題を解決しないとLCA的に意味がないと思うのですが、その点は曖昧なままのような感じです。

もしEVばっかりだったらこうなるという典型です。日本の冬に東北、北陸、山陰などで大雪の時にこうなるとかなり危険な事になるでしょう。

EV充電問題の解決方法は一応存在します。

EVには何も関心はありませんが、とりあえず推進していくなら充電問題は対処する必要がありそうです。その場合中国なら政府の力が強いので全自動車メーカーの電池の規格を統一して、全て同じバッテリー交換システムにすれば解決できるのではと思ったりします。こうすると海外メーカーの参入も抑えられるうえに、このシステムをアフリカなどの新興国にビジネスモデルとして輸出すると中国企業が一気に伸びたりする可能性もでてきます。実現したらさすが中国と言わざるを得ません。

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