先日SDY(米国高配当株式ETF)から完全にヘルスケアセクターETFに引き継いだ事は書きましたが、それも含めてヘルスケア関連の投資状況をまとめておきたいと思います。
ヘルスケアETF
IXJ(iシェアーズ グローバルヘルスケアETF)
ETFはこれでまとめていきます。製薬会社個別は新薬開発の当たり外れが大きく、それでパフォーマンスが左右されるため安定性に欠けます。現在のコロナ治療薬・ワクチン開発競争を見ていてもよくわかります。同じ理由で米国ヘルスケアのVHTよりもグローバルのIXJを選んでいます。医薬品に関しては欧州メーカーの技術力は無視しない方がいいと思うのと、米国と比較して社会貢献という点で欧州メーカーの方が昔から積極的な点がプラスポイントです。昨今ESG投資が伸びてきており、社会貢献と株式リターンは両立してきている点も重要かと思います。
医薬品アクセス(新興国を中心として貧困等で医薬品が十分届かない人にきちんとした医療を届ける非営利組織の活動)の順位を見てみると米国は本当に少なくて、投資家ばかり向きすぎな感じがします。
ヘルスケア、又はヘルスケア関連の個別株
WST(ウエストファーマシュティカルサービシズ)
DHR(ダナハー)
CHE(ケメド)
VEEV(ヴィーヴァシステムズ)
TMO(サーモフィッシャーサイエンティフィック)
医薬品は競合の激しい業界ですが、一方その医薬品を使用する器具・機器、又はソフトウェアなどは案外寡占化が進んでおり、個別株として投資しやすい感じがします。例えばWSTは注射薬パッケージで世界シェア70%程度とか、VEEVはMR向け管理ソフトで80%以上のほとんどの製薬会社を抑えたうえで新薬開発管理ソフトも大手の半分ぐらいは獲得しています。そのためここを押さえておけば製薬会社全体の収益の一部はこのメーカーに安定的に入ってくるため今後も期待できそうです。
購入を見送ったETF
コロナで話題になっている会社も多くリターンは期待できそうですが、バイオ系は製薬会社でもさらに当たり外れが大きいため、個別はあきらめてETFで検討してみました。ETFのポートフォリオを見ても面白そうでしたが、結局VHTとかとパフォーマンスは差が無いようだったので見送りました。
まとめ
ヘルスケアは基本としてグローバルヘルスケアをコアでディフェンシブとしたうえで、リターン狙いのサテライトは医療機器・器具・ソフトウェアなどを手掛けているメーカーに投資してみる事にしました。