金曜日に失業率が減少したということでアメリカ市場は大幅に上昇しましたが、それに水を差すような気になる記事が出ていました。
ポイントは以下のとおり。
- 従来の統計では誤差に過ぎなかった理由不明の休職者数が4月、5月に大幅に増えていて、それは失業者としてカウントされていない。
- 休職者とは働きたい意欲はあっても家族の世話などで働けないような人達で、就職活動をしていないため失業ではないという理屈。でも調査員にはコロナにより離職した人は休職者ではなく、失業者として扱うように指示されていたが、徹底されていなかった。
- もし休職者も失業者としてカウントすると4月は20%近く、5月も17%程度と大幅に数字は嵩上げされる。
- 但し4月と比べて5月は3%程度雇用状態は改善はされている。
- 5月で改善傾向にあるとはいえ、雇用状態は良いとは言えず、それは労働参加率(16歳以上の国民の働いている割合)が急激に低下していることでもわかる。
この中でプラスの部分と言えるのは休職者+失業者の合計でも5月は4月よりは改善されているという点です。ただそれ以外はマイナスと思えるため、それを今後どう受け取られるかで市場の反応は変わってくるでしょう。今はマイナス部分は無視して良い部分だけピックアップしているような感じなので、短期的に下げても案外強気に転じて戻りとなるかもしれません。そうするとちょうどよい押し目となるかもしれませんが、まあわかりません。
今回の雇用統計改善で増やした銘柄
シンタス(CTAS)
シンタス(Cintas Corporation)はあらゆる種類のビジネスに専門製品・サービスを提供しています。事業内容はレンタル、販売を通じて企業のオリジナル制服を提供し、玄関マット、トイレ清掃サービスおよび消耗品、カーペットおよびタイルクリーニングサービス、応急処置および安全サービス、防火製品およびサービスなどのビジネス関連サービスも提供する。同社のセグメントは制服レンタルと施設サービス、救急医療と安全サービスを含む。制服レンタルと施設サービスセグメントは難燃性衣類、マット、モップ、ショップタオル、その他の付属品を含む制服やその他の衣服のレンタルやサービスを提供する。救急医療と安全サービスセグメントは応急処置、安全製品及びサービスを提供する。その他には、レンタル加工工場、賃貸支店、応急処置施設、防火設備、直営営業所、流通センター、製造施設を含みます。
詳細はアメリカ部さんでまとめられていました。
働く人が増えて職場に戻ってくるようなので、再度ビジネスが回復してくる可能性が高いという理由で買ってみました。私の中では保育園トップのBFAM(ブライトホライズンファミリーソリューションズ)も戻ってきていて今後に期待していたのですが、今回の記事内容で足踏みする可能性が出てきました。特にコロナの影響が強いとなれば、最近のデモで第2波が発生しないかと心配です。なにしろマスクもしないで興奮状態のまま集団で活動していたので、感染する可能性は高そうな気がします。
さて明日からの市場はどうなるでしょうか。