はせがわ（８２３０）
はせがわは、主に宗教用具関連事業を行う。事業内容は、２つのセグメントで展開しており仏壇仏具・墓石は、仏壇仏具及び墓石の小売販売を行って、地域別の東日本、西日本に分かれています。屋内墓苑は、屋内墓苑の受託販売を行っています。また今後の新規セグメントとして飲食・食品・雑貨販売を行う「食」と「祈り」のお店を始めています。個々の売り上げ比率は以下のような感じとなっています。
業績の推移
最近も売上は保ってきていましたが、利益は下がってきています。今月下方修正を発表して、売り上げ微減、利益は赤字となるようです。理由として発表されていたのは仏壇・仏具は消費税の駆け込み需要（本当に？）で堅調ながら、墓苑・墓石が競合が激しく落ち込んだということでした。
業績回復に向けての施策
モール出店とネットショップを展開しており、従来のロードサイド店では取り込めなかったお客さんを求めていくのは可能性を感じます。一方で飲食・雑貨の新規事業は競合が多そうなので、厳しいかもと思いました。素人考えだとせっかく仏具・仏壇が強みなので、この際仏具店に飲食・雑貨も併設したら滞在時間も増えて、関心を持ってもらえるようになる気がしますが、多分それらのマーケティングは調査済なのでしょう。
株主還元
株主優待は毎年９月末株主に対してカタログギフトより選ぶ形式となっています。１年以上の保有条件がついているので注意が必要です。
配当は今のところ安定して出されています。業績面での不安はありますが、歴史のある会社なので財務面ではそんなに悪くなっていないので継続できているようです。
優待に関しては今回「ラスク」選びました。以前は九州名産品と言いつつも、常にピエトロセットで、それはそれで悪くは無かったのですが、ここ数年で優待がどんどん充実してきてお店と一緒でイメージが良くなってきました。
投資先として
業績面では落ち込み傾向で不安が大きい所ですが、店舗のモール展開や新規事業といった変化を進めている点は結果はともかく期待しています。配当も安定していて、優待も良くなっているため、配当優待利回り４％程度の価値はあるかと見積もっています。今後も優待廃止とならなければ保有しておくには良い銘柄と思います。これは他の優待銘柄にも言える点ですが、現在のコロナウイルス肺炎の不安定相場の最中でも、優待株の粘り強さはポートフォリオの安定性につながると期待できます。
