端株でのんびり投資日記

気の向くままに端株でのんびり投資した記録の数々です

配当系ETFとしてSDY(SPDR S&P米国高配当株式ETF)を選びました

これまで色々なETFを検討しては購入していましたが、当面はSDYで行くことにしました。選定理由を書いていきます。

SDYの概要

SPDR S&P 米国高配当株式ETFは、米国籍のETF(上場投資信託)。S&P High Yield Dividend Aristocrats Indexに連動する投資成果を目指す。S&P1500指数の構成銘柄のうち最高 の配当利回り成果を評価する。過去20年にわたり毎年、継続的に増配する経営方針を取る企業株を対象とする。

配当系ETFのリターン比較

比較はSPYDに合わせたため3年間と短いですが、それぞれの配当再投資のリターン比較です。リターンはVIGに続いて2位で、ボラティリティは1位(低い順)となっていて安定性が良いのがわかります。

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SDYのポートフォリオの確認

配当系によくある生活必需品、ヘルスケアは適度に入っていますが、どちらかといえば不利な資本財、一般消費財、素材も多く含まれています。ファンド上位はよくある銘柄ですが、全銘柄を見ていくと規模の大小はありますが、個別の事業特化型でADM、ニューコア、ソノコなど業界では知られた優良企業が多いのがわかります。

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VIGとの比較

SDYと最も近いETFはVIGですが、違う点は大きく4点あります。

  • 構成銘柄の対象がS&P1500なので、中小型の企業も含まれる
  • 増配期間が20年以上なので10年のVIGよりも厳選された銘柄となる。
  • 構成比率が配当加重方式となるため、時価総額加重平均のVIGよりも配当が優先された構成となる。
  • SDYにはREITが含まれる。

以上の違いからVIGとオーバーラップする銘柄は79/113と多いもののウエイト比率でみると構成比率の方法が異なるため31%と少なくなります。

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将来的なことはわかりませんが、今の米国市場はETF人気で大型株が買い上げられてる割高気味な感じがしているのですが、逆に中小型株は指数に置いて行かれて割安になっているのでは思います。そのことから中小型株に投資したいと考えつつも、知名度の低い銘柄が増えてくるので躊躇してしまいますが、そこに20年以上の増配実績があると銘柄も厳選されてくるのでやや安心感があります。

SPYDとの比較

SDYとは異なった指数で構成されるSPYDですが、高配当ETFとしては最近のもので人気もあるので比較をしてみます。

  • 構成銘柄対象はSPYDはS&P500と異なるが、どちらも中小型株は多く含まれている。
  • 選択方針が増配期間と今の配当利回りと異なるため、構成銘柄は異なっている。
  • 構成されるセクター比率は思ったよりは似ている(別途確認して下さい)。
  • 構成比率は異なり、SPYDは均等配分している。
  • 両者ともREIT、公共株は含まれている。

以上のことからSPYDとオーバーラップする銘柄は9/113と少なく、ウエイト比率でみてみても12%と少ないです。

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ついでにVIGとSPYDのオーバーラップもみると、まさかの0でした。一応見てみて多分あっているようでしたが、気になれば確認した方がいいかもしれません。

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今の配当利回りだけを優先するのであればSPYDなのでしょうが、SDY、VIGとオーバーラップしていないとすると増配期間は全体に短い銘柄で構成されていることになり、そのうえで中小型株が多いなると不安定感の多いETFで、SDYとは全く異なるものだと感じました。

SPYDの構成銘柄を見ていても、減配懸念が言われ続けているフォード、減配したセンチュリーリンク、クラフトハインツなどがあったり、以前見たときにシーゲートとウエスタンデジタルが並んでいたのは憶えています。その後戦略的に優位な状態のウエスタンデジタルは比率が下がっていきましたが、シーゲートはそのままなので今後どうなるか気になります。なお以前上位にあったコティは社長が変わって好転しているようなので、もしかして化けるかもしれません。

VYMとの比較

高配当ETFの中では一番普通でこれといった特徴のないVYMとも比較してみます。

  • VYMの構成銘柄は大型株が中心で、安定感はある。
  • VYMの選択方針は平均以上の配当を出す銘柄となっており、安定感はある。
  • VYMの構成するセタクーも高配当セクターが中心で、安定感はある。
  • VYMの構成比率は時価総額加重平均なので、それ相応の比率となっていて、安定感はある。
  • VYMにはREITは含まれていない。

SDYとVYMのオーバーラップは62/113と普通の数字で、ウエイト比率で見てみても26%と相応の数字となっています。

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VYMはどの配当系ETFと比較してもそれなりに重なるようなバランスの取れた普通のETFなので、SDYと比較しても概ね予想されたような結果でした。

まとめ

まずVYM、SPYDは色々な理由で検討対象から外しました。それでVIGと比較してですが、リターン・リスクに関しては期間を延ばしてもほぼ同等でした。そこで今保有している世界株式インデックスに追加するならと考えたら、VIGは大型株が中心となるため銘柄が重なることもあり、中小型株が多く含まれていて、20年以上の増配実績のあるSDYの方が補完しやすく、今なら割安感もあるためこちらにすることにしました。