端株でのんびり投資日記

気の向くままに端株でのんびり投資した記録の数々です

外国特定ETFポートフォリオの変更3-VIG、VYMに対する方針

1回目でHDV、SPYD売却まで書きましたが、その後VIGとVYMの検討もしました。VIGは連続増配という配当の切り口なので違った傾向が出るのではないかと期待してもともと保有していたETFです。VYMはHDVを持っていたので何となく購入は見送っていました。

1.リーマンショック前から現在までの比較

VTIをベンチマークとして、VIG、VYMの配当系2つとシーゲル先生押しの成績も良さそうだったVDC、VHTを比較してみました。期間についてですがVYMが2006年11月、VIGが2006年4月スタートのため、翌年の2007年1月をスタートに設定しています。

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結果についてはわりと予想通りです。今回はVIG、VYMをどうするかの検討なので、そのへんを中心に書いていきますが、VIGはVTIよりちょっと良くて、VYMはちょっと悪い結果です。若干の差はありますがそんなに気にしなくてもいい感じです。

2.リーマンショック前後の比較

ETFスタートから現在でそんなに差はありませんでしたが、幸いなことに今回のETFは全てリーマンショックを通り過ぎています。そのためその時どうだったか比較ができます。

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リーマンショックの前後と言っても、どこが開始でどこが終わりかいまいち自分的にははっきりしません。そのためデータの切り取り方でリターン、ボラティリティとかは変わる可能性があります。そこは目をつむるとしても暴落のピークの時のVYMはほぼVTIと同じ感じで、高配当でダメージを抑えるという効果を果たしているように見えません。VIGはそれよりは効果がありそうですし、付け加えるとVDC、VHTは最も良くなっています。

3.リーマンショック後から現在までの比較

リーマンショックから数年後、落ち着いた後のリターンを比較してみたいと思います。

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市場が落ち着いてくるとVIG、VYMはリターンでVTIと同等ながら、ボラティリティが低下しており、配当系の特性がきちんと出ているようです。そういう意味では全く意味のない戦略ではないのだなあということはわかりました。

4.今回の結果からのVIG、VYMに対する方針

繰り返して書きますがデータはその切り取り方で色々な結果がでてきます。そのため今回の結果だけで決めるのは強引ということはわかったうえで、やはりリーマンショック前後のチャートを見てしまうとVYMは見送りたいと思います。VIGについてはとりあえず保有しているものはそのままで、買い増しはしないという感じです。

VIG、VYMに対して気になっているのはETFポートフォリオを見てもそんなに人気の出そうな銘柄が入っているように見えない事です。それこそがシーゲル先生の本質である、市場的には人気の低い銘柄だけど、きっちり稼いで高配当を出すことで市場平均を上回るという考え方に沿ったポートフォリオ組成だと思うのですが、結果がそうなってないのは何か歪みがあるのではと感じてしまいました。一つ思ったのは市場的に人気の低い銘柄のはずが、VIGの連続増配やVYMの高配当銘柄という分かり易くて、人気も高そうなETFとして組成したため、VTIの次にみんなが積み立て買い付けするようになり、資金がどんどん入って株価が想定以上に上がっているのではないかという懸念です。最近アメリカも平均的なインデックスを初めとしてETF人気は高いといわれていますし、そういうことであれば高配当なのにそんなに高配当では無いとか、暴落のクッション性の弱さとか、VTIとのリターン差が少ない事の説明がつくように思います。

なお私は別にVIG、VYMがETFとして良くないとは言ってなくて、設計思想もポートフォリオの銘柄も好みが銘柄が揃っだ良いETFだと思っています。ただ今は人気が出過ぎているかもと感じるので、いずれ人気の低いもとの水準に戻るかもしれないという想定はしておきたいと思いました。

 

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