端株でのんびり投資日記

気の向くままに端株でのんびり投資した記録の数々です

外国特定ETFポートフォリオの変更2-配当系ETFの有効性について

本来なら次のETFの検討内容について書くのですが、その内容にも関係している配当とリターンについての思ったことを書きたいと思います。

 

1.投資リターンに対する配当の効果について

前回のETF比較でベンチマークをVTIにした時に、配当系のETFがそこまで良い成績を上げれていなかったことが気になりました。その点に関してレボートを見つけましたので、その中の表を示します。

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この表は過去25年間のアメリカ株の各セクターごとのリターンに対する配当と値上がりの割合を示すものですが、シンプルに言えるのは配当が高くてもリターンが大きいわけではないという結果です。当然各セクターの成長性の違いによるものともあると思いますが、別レポートで気になる情報として出ていたのが近年株主還元に用いられる自社株買いについてです。その動向に関するグラフが以下の通りです。

 

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このグラフより見て取れるのは2000年以前は配当を中心として還元が主流であったのに対して2000年以降は目に見えて自社株買いが増えてきているという傾向です。配当と自社株買いのどちらを選ぶかは会社の方針次第ですが、イメージとして安定した状況では配当で、瞬間的な何か(例えば大暴落)なら支えるのに自社株買いが効果がありそうです。

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表もあったので追加しましたが、内容は同じで、配当に対して自社株買いによる利回り向上が増えているという結果です。これらの内容からシーゲル先生の頃は配当に着目すれば良かったのですが、もしかして今は配当の代わりに実施する自社株買いも考慮した利回り(つまり株価の上昇)も考慮しないとETFの選定は難しいのではと思うようになりました。

2.各産業ごとの還元性の考え方について

興味深くて親切ですが、面倒な表をつけておきます。各産業が配当と自社株買いにどれだけ費用を掛けたかですが、伝統的な企業は配当で、新興系は自社株買いのような傾向です。タバコ、通信あたりははっきりしています。個別株までいくのであれば参考になるかもしれませんが、正直細かすぎるとは思いました。

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