外国(アメリカ)の特定ETFでサテライトとしてポートフォリオを組んでいたのですが、中身を変更しました。一応理由を書いておこうと思います。ちなみに前回紹介した現在のポートフォリオの説明を記載しておきます。
- WBK、HSBC等金融系はそこそこ安定して配当も出るPFFに変更
- エネルギー、ヘルスケア、生活必需品はまとめてHDVに変更
- REIT、公共電力会社も含めてとりあえず高配当はSPYD
- V、MSFTなど配当は低くても還元性は高くて市場平均も上回りそうなのはVIG
- FAAMGもメインとして成長性も欲しいのでQQQ
続いて今回検討したETFの一覧です。
1.SPYD売却について
PFFは今回系統が違うので置いといてその他配当系のETFをVTIをベンチマークとして比較しました。いずれも配当込みでの数値となります。
比較のスタートが2016年1月と最近なのはSPYDが2015年10月からのためです。このETFの目的はHDV、VIGと組み合わせたら補完関係となりいいかなと思ったのですが、VYMやHDVと特に大きな差も認められず、期間は短いですが、VTIよりは少し劣後しています。まあこれはデータの期間が短いためというのもあるので、はっきりしませんが特段持っておく理由も無いと感じたため売却しました。
2.HDVの売却について
HDVについては少し期間を延ばして比較しました。こちらはもうSPYDは省いています。
スタートは2012年1月からです。理由は先の理由と同様でHDVのスタートが2011年3月だからです。比較よりどの配当系もリターンはVTIより少なくなっています。但しボラティリティも下がっているので、どれでも同じぐらいと言えなくも無いという感じです。少しHDVのリターンが少ないので、主となる構成セクターでの比較を行う事にしました。
もともとHDVを購入していたのはシーゲル先生の考え方をそのまま表したような構成だったからです。エネルギー、生活必需品、ヘルスケアの3本柱で期待のこもるETFです。その比較結果はこちらです。
データより見えるのは生活必需品が期待したリターンとなっているのに対し、ヘルスケアが期待以上に良く、エネルギーの不調をカバーしている事です。結果としてHDVは堅実な結果となっているのですが、各セクターの動きを見てみると設計思想のようになっているのか少し疑問です。そのため各セクターのETFで期間を延ばして比較してみました。こちらはHDVは入れられないのでVTIをベンチマークとしています
結果はさらに差が顕著に出てしまい、このデータだけ見るとエネルギーの必要性がわかりません。本来なら配当でリターンを上げてくれるはずですが少ないですし、リスクは多めです。エネルギーの不調については最近のESG投資などで逆風となり、全体的な株価の値下がりが大きく配当でカバーできないのかもしれません。これは以前であれば政治力で抑え込めていた環境問題に対する影響がSNS等で広がるようになって実際の投資家に圧力がかかっているのではと想像しています。そのため必要以上にコストがかかって利益が減っているとか、銘柄が売り込まれているとかにつながっているかもしれません。この辺は想像の域によるものですが、いずれにしてもリターンという形で結果が出ているので、HDVは売却しました。またエネルギーも当面は避ける事なりますが、ヘルスケアと生活必需品は面白いかなと思いました。なおエネルギーに対する見方ですが、今後20年とか30年後でも需要は大きいのではと思いますので、安定した利益を上げていくことで、今のかなり期待されていない状態が下がり代も少なく、逆に投資のチャンスという考え方もあるかもしれません。実際そこは少し考えました。