今週は日経平均最高値更新という歴史的な週となりました。当時とはポートフォリオ構成も変わり、算出も独特な指数なので、単純に比較はできませんが、とりあえず何となく、おめでたい気分にはなりました。ただ特定銘柄の値上がりによるものなので、個別株にはあまり恩恵はありませんでした。
それでは今週はサテライト投資より国内投資信託についての振り返りをしてみます。
国内投信
三井住友SMT-欧州株配当貴族インデックス
日興Tracers-S&P500配当貴族インデックス
ニッセイ-S米国連続増配株式インデックス
三井住友SMT-日本株配当貴族インデックス
ニッセイ-NASDAQ100インデックス
今月の主要な動き
出 なし
入 なし
前回からの変更点は無く、積み立てをしただけとなります。米国配当貴族と連続増配の投信は比較観察中です。引き続き継続しながら他に面白そうな投信がないか探していきたいと思います。
配当貴族ETFを選ばなかった理由
今回は配当貴族投信の代わりにETFを選ばなかった理由を書いておきます。同一指数なのでリターンとかは関係ありません。事例として日本株配当貴族を挙げます。
ベースとなっている指数
S&P/JPX配当貴族指数(配当込み)
国内ではマイナーな指数なので対象となっている投信、ETFは少なく次の3つです。ただ3はETNで運用もちょっと変わっているので対象外とします。
投信、ETFの選定は通常次のような基準で選ぶのではないかと思います。
- 運用に直接影響するので、売買手数料無しで、信託手数料が安い。
- 早期償還されると困るので、資産総額が多い。
- 運用の安定性は大事なので、指数に対してトラッキングエラーが少ない。
- 売買単位やタイミングは好みなので、好きな方。
- 分配金、又は配当金は好みなので好きな方。
手数料などで比較すると2の方が安く、メリットはあります。ただ基本的には積み立てができて、売買単価が安く、無分配の方が好きなので1を選んでいますが、それ以外に国内ETFにありがちな理由がもう一つあります。それが出来高で、最近の推移は次のような感じです。比較として高配当で人気の日経平均高配当50も追加しておきます。
両者を比較してわかるのは一日の出来高が全然違うということです。株価が一桁違うことを考慮しても100倍ぐらい差があり、それが流動性に大きく影響することが予想できます。その影響はデメリットとして次のようなことが思いつきます。
- 資産総額が少ない可能性があり、早期償還の心配がある。
- 流動性が低いとトラッキングエラーが生じやすい。
- 自分が買いたい、売りたい株価で取引できない可能性がある。
- 自分が出した注文で株価が変動する。
- 何かの理由で保有株全てを売りたい時に、捌けない可能性がある。
なお基本的にはETFにはマーケットメイカーがいるため売買はそれなりにできるはずですが、用心に越したことはないと思います。ちなみに対象外とした3の取引高はこんな感じでした。さすがに投資対象とするには支障がありそうです。
結論として日本株配当貴族にETFを選ばなかったのは流動性も大きな理由です。投信にもデメリットはあると思いますが、今のところ優先順位から考えると投信の方が良かったということです。