ポートフォリオ上で小売りの比率が多いので、業種分散としてヘルスケアで投資している銘柄の紹介をします。
ウエスト・ファーマシューティカル・サービシズ
(WST)
ウエスト・ファーマシューティカル・サービシズ(West Pharmaceutical Services, Inc)は注射剤とパッケージと、それらのデリバリーシステムの提供を行っている会社です。商品群の例としては以下のようなものがあります。
業績の推移
直近でも安定した成長をしています。
リターン推移
S&P500とVHT(バンガードヘルスケア)と比較してもリターンは高く推移します。会社規模が大きくないので変動はまあまあありそうです。
製品の販売エリア、商品カテゴリー分類、ユーザー分類
それぞれの分類でうまく分散していることがわかります。
ユーザータイプ別のニーズ対応
大手製薬会社、バイオ系、ジェネリックとニーズが異なるため、その対応をしているよですが、これらの会社にはジョンソン&ジョンソン、ファイザー、アボットやアムジェンといったところが含まれており、単一製品ながらカテゴリーとしては強そうです。
製品によっては委託生産も実施しており、それだけ製薬メーカーとの関係性は強いようです。
商品開発力とマーケティング戦略
製品開発に日本の中小企業も一翼を担っています。
日経でちょうど記事が出ていたので紹介しておきます。注射剤のパッケージというニッチな分野に対してモノづくりとして優秀な企業の力が生きた例とされています。ビジネス戦略として優れたアメリカ企業との組み合わせでうまくいっているようです。
bizgate.nikkei.co.jp
まとめ
ウエスト・ファーマシューティカル・サービシズは注射用製剤のパッケージとしてニッチな分野ながら最大手で、今後も医療用として必要なものとして成長が期待できる企業です。何が優れているかとなるとわからない面も多いのですが、その品質とマーケティング戦略は期待できそうなのと、その商品力に日本の中小企業がモノづくりとして関わっている事もあり個人的に応援したいと思います。