ケメド(CHE)
ケメド(Chemed Corporation)は、各種事業活動に従事する子会社を購入、運営、売却する事業管理会社のようなところです。現在の事業内容は、VITASセグメントと Roto-Rooterセグメントの2つのセグメントを通じて事業を行っています。VITASセグメントは、医師、登録看護師、在宅医療士官、ソーシャルワーカー、聖職者、ボランティアのネットワークを通じて、患者にホスピスと緩和ケアサービスを提供しています。Roto-Rooterセグメントは、家庭用・商業用の両方の顧客に配管、排水浄化、水の修復及びその他の関連サービスを提供しています。両社の収益比率は以下のようになります。
VITASについて
VITASは、フロリダで設立されたたホスピスケア組織で40年以上の経験を持ち、終末期ケアの米国最大の単一ソースプロバイダーです。シェアとしては8%程度とそこまで大きくありません。但しアメリカでリタイア後の生活はフロリダが人気というのはよく聞くので、そこで展開しているのは強みではないかと思います。
事業内容
業績推移
業績は安定して伸びています。当然のことながら不況耐性の強いビジネスです。
今後の成長性に関して
アメリカも少しずつ高齢化に向かっているため、今後も利用者は増えそれにともないVITASの業績も伸びていく事が期待できます。費用は基本的には国の保険であるメディケアなので景気に関係なく支払われることになります。
日本もそうでしたが、アメリカも利用者の原因は癌が多いようです。
まとめ
アメリカでホスピスケアサービスを行っているVITASはアメリカ最大の事業者であり、その品質向上などに相応の費用をかけることで満足度を上げているようです。今後も高齢化とともに利用者の増加は見込まれるため、安定した成長性が期待できます。
なおVITASの場合はケメド傘下となっているため、業態の異なる配管掃除と水回りトラブル対応のロトルーターと複合経営となっている点も強みと思われます。
それとVITASとは関係ありませんが、ホスピスと言えばその治療などを行う病院も有力と考えられるのですが、メディケアシステムが整っているために逆に多数の病院が参入しているため競争が激しく、利益率が低いのが気になる点です。それでも最近ではAMEDISYSのように他のホスピス事業会社を買収していって拡大しているグループもあるため、今後の投資対象として有力となる可能性はあります。