端株でのんびり投資日記

気の向くままに端株でのんびり投資した記録の数々です

米国成長株として投資している、グローサリーアウトレット(GO)の強みとか調べてみました

米国成長株として投資しているグローサリーアウトレットの紹介の続きですが、今回はどんな点が面白そうかという事から続けていきたいと思います。

グローサリーアウトレット(GO)

商品構成

通常のメーカーNBのアウトレット品が50%、残りはアウトレットの出にくい日常品(ミルク、砂糖、野菜、その他)が50%とすることで、スーパーとして成り立つような商品構成となっています。なお店舗面積は約400坪と小さく、品物の種類は絞っているようです。

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各店舗の商品構成はユニークで、基本的にこの会社の店舗はフランチャイズ制になっていますが、各店舗の責任者が販売品目の75%まで選ぶことができ、残り25%はスーパーとして必要となりそうな日常品を主体としています。そのため同じグローサリーアウトレットの店舗でも商圏に合わせた商品構成となっており、より地元密着型のローカルな店づくりを目指しています。なお各店舗オーナーとの利益配分は、商品が売れた時にその利益を折半する計算となっています。

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販売価格

アウトレットの掘り出し物まで入れると40~70%のディスカウント、上記の日常品(ミルクとか)は店舗の商圏で一番安い価格となるように設定し、全体で通常のスーパーより40%程度安く買い物ができるようにしているようです。

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商品の仕入

この会社で気になっていたのはどうやって継続的にアウトレット品を仕入れるかだったのですが、さすがに生命線だけあって購買部門は力を入れているようです。日本のような倒産した会社の倉庫から買い取りとかとは違いました。

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大手メーカーとの関係性も良さそうで、このへんは日本の商習慣とは異なるみたいで直で長期取引ができており、安定してパッケージ変更などのデッドストックを仕入れることができるようです。むしろメーカー側もブランド価値を考慮してくれるなら、大量に引き取ってもらうことが全体の計画に含まれているのでしょう。

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他の安売り店との違い

概略で書きます。

  • コストコのような会員制ではなく、誰でも必要な量ぐらいだけ買い物ができる。
  • 一般的なディスカウント店のようなPB主体ではなく、NBのアウトレット品を扱っている。
  • ダラーショップのような新鮮野菜などの品揃えは不足することなく、フルグローサリー店となっている。
  • オンラインショップと比較してフレンドリー(?)でハイタッチサービスがある。この比較部分だけは追記として書いておくと、そもそもアメリカでも食料品のネット購入はまだ全体の10%程度というデータがあり、残り90%が店舗購入となっているため、まだそこまで脅威ではないというのと、こちらの店舗は固定客がつきやすいようにローカライズしているのが差別化だと思います。

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グローサリーアウトレットが目指しているもの

通常の安売りスーパーではなく、公言しているのは食品スーパー業界のTJMaxxだそうです。実際にビジネスモデルとしてメーカーアウトレット品を大量に買い取り、そのまま店で売り切って、定番品は特に定めず、むしろお宝探し感を出しているのは非常に似ています。

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経営面での強化

大戦略を進めていくうえで気になったのは、こちらの会社のフレンドリーなファミリー感で、フランチャイズとの関係もそうですが雰囲気は良さそうなのですがビジネスとして今後うまくマネジメントを進めていけるのかという懸念です。購買や店舗マネジメントのシステムには投資は惜しんでいないようなのでそんなに心配はなさそうです。

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実はイラストの人たちが経営陣なのですが、親しみやすそうです。ただ先月この経営陣にジェブバッハマン氏(元PwC)とメアリーケイハーベン氏(元クラフトフーズ)の2人を招いています。それぞれ経営戦略と食品業界に精通したベテランということなので、今後の展開に関して有力な人だと思います。

まとめ

グローサリーアウトレットはアメリカ西海岸で展開しているアウトレットスーパーですが、目指しているのは食品スーパー業界のTJMaxxで、そのWOW感と地域密着のスタイルは他の安売りスーパーとは一味違い面白そうで、もし近所にあったら行くだろうと思います。日本で近いビジネスモデルだとオオゼキ、オーケーといったところでしょうか。どちらも大手スーパーに対して寄せ付けない強さを発揮しているため、アメリカでも同じではと期待しています。

参考にしたブログ、記事

現地の住んでいる日本の方、それといつも利用しているビジネスインサイダーです。

design-penguin.com

www.businessinsider.com

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