これまで何回か米国景気悪化時に期待できる銘柄を紹介してきましたが、とりあえず今回で一通り終わります。その最後を飾るのは安売りスーパーの個人的には一番気に入っているグローサリーアウトレット(GO)です。
グローサリーアウトレット(GO)
グローサリー・アウトレット・ホールディング(Grocery Outlet Holding Corp.)は、小売店を所有・運営するスーパーマーケットです。同社の店舗は、宝探しの買い物体験を提供が特徴で有名ブランドのサプライヤから、割引、在庫過剰、見切り商品を販売します。価格は安く通常の小売店よりも40〜70%低い価格で製品を提供し、店舗はカリフォルニア、オレゴン、ワシントン、アイダホ、ネバダ、ペンシルベニアに展開しています。
会社の歴史
創業は古く、1946年に缶詰販売店として開始しました。その後かなりゆっくり店舗を増やしてきており、今年の6月20日に株式公開し上場しました。
株価の推移
株価は上場後に人気が出て少し上がりましたが、すぐ沈静化し今は下がったところで落ち着いた感じとなっており、美味しいタイミングかもしれません。なお成長戦略のため無配当で、当面配当は期待しない方がいいです。
店舗展開・計画
強いのは西海岸で、最近東も少し進出してきています。計画はかなり大風呂敷で、現在337店舗を同一州で700まで、隣接州で1900、最終的には全米で4800店舗としています。
基本的は強い所でドミナント的に伸ばすという基本的な戦略です。
業績推移
売上・利益とも直近はきれいな右肩上がりです。
さらに前のデータで見ると、やや変動は大きくなりますが、伸びは維持しています。特に注目したいのは2008-2009年の売り上げの伸び率です。
米国景気悪化時の小売店の売り上げ伸び率比較
ここは大事なところですが、リーマンショックの時に小売店の売り上げはどうだったかの比較です。先日来より記事にしてきたウォルマート、コストコもプラスで、その上にはOPS系でTJX、ロスストアーズも来ています。さらに上位には私の期待しているダラーゼネラルもありますが、そういった強豪を抑えて、グローサリーアウトレットはトップとなっていました。もちろん企業規模が全然違うので単純な比較にはなりませんが、期待を感じさせるデータではないでしょうか。
ここまででグローサリーアウトレットの概要は紹介できたと思いますので、次回はその魅力や気になる点なども調べていきたいです。とりあえず今回はここまでです。