端株でのんびり投資日記

気の向くままに端株でのんびり投資した記録の数々です

かっての高配当株GameStopで来年までのギャンブルをしてみます

今回の対象はかっての高配当株で、今は無配となって株価はここ数年暴落しているGameStopです。こちらを投資対象として考えるのは無謀だと思うので、投機だと思っていただいた方がいいです。カテゴリーに投機は作っていなかったので今回用に作成しました。

GameStopについて

アメリカのテキサス州に本社を置く世界最大のゲーム販売ショップチェーン。アメリカ、カナダ、オーストラリア、ヨーロッパ各国にだいたい5000店以上の販売店を展開し、ゲーム機本体、及びゲームの中古と新品を扱っています。ほぼゲーム主体で後は関連グッズとかも販売しています。後はHPで見て頂くのが早いと思います。

news.gamestop.com

 

昨年からの会社の状態

すごく大雑把に昨年からの流れを時系列で追っていきます。個々の動きはニュースで確認された方がいいと思います。

2018.11

モバイル販売店をAT&Tに売却して7億ドルお金が入る。

2019.1

会社身売り話が交渉されていたが、結局まとまらず話は流れてしまう。

2019.3

CEOが交代。

2019.6

資金の流出を恐れて配当を停止。この時点だと配当が15%ぐらいあったため一部で人気の銘柄だったが、このニュースで株価はさらに暴落。

2019.7

自社株買い一部実施。ダッチオークション形式だったため、あまり買われず。

新しいコンセプトの店を発表したが、そんなに話題にならなかった。

2019.8

マイケル・バーリ氏が3%保有している事と、自社株買い実施の要求を含めて会社に提示する。合わせてバロンズインタビューも掲載される。

会社の販売用のサイトが刷新されて、少し評価が上がる。

一部スタッフのレイオフが実施される。

2019.9

10日に四半期の業績発表予定。7月に新しいゲームの売れ行きが良かったので、業績改善が少し期待されている。

 

マイケル・バーリ氏の発言について

最近よくブログに登場してもらっているバーリ氏ですが、今回の発言の要点は次の3点です。

  • 今の株価は極端に悲観に傾いていて安すぎる。悲観になっている理由の一つはゲームの入手方法が今後ネット経由となり、GameStopのような店舗販売は無くなるため、現在の中古ゲーム資産は価値が無くなり、中古ゲーム販売という店舗の意味も無くなると思われているためだが、来年発売予定のプレステ5には4との互換性はあると発表されており、今までのディスク形式のゲームは使用できるため、5が発表になっても当面は今のショップ販売という形式のビジネスは継続され、収益は得られると考えられる。
  • 収益に不安があると思われているが、店舗ベースでみていけば90%程度はプラスであり、不採算店を見直していけば今後年間2億ドル程度の収益は得られるため、過度の不安は必要ない。
  • 昨年売却したモバイル販売店の売却資金等で現在4.8億ドルの資金を保有しているのに対し、会社の時価総額は3.5億ドルのため実施予定の自社株買いを速やかに実行すべきである。だいたい70~80%の自社株買いをしても2.4億ドル程度のため、保有資金は半分あまるはずではないか。

発言に対する考察

来年発売予定のプレステ5はソニーの発表でディスクは使用できるとなっているので、最初の発言に対してはその通りだと思います。むしろ5が発売されても3年ぐらいは4が主力となるだろうと言われているようなので、この点は当面大丈夫そうです。

続いて店舗の収益ですが、これに関してはわからないです。色々とデータを分析しての発言だと思うので、それなりに裏付けはあるのでしょうが、何しろ今は店舗で買うよりネットだと思いますし、実際に店舗は以前7000以上あったはずなのに、どんどん減っているので厳しいのではと感じました。一方で本社はともかく、店舗のスタッフはゲーム好きで、そういったところでコミュニケーションが取れるのは楽しいので、今後も店舗の価値はあると言ったトピックもありました。会社の戦略として7月に発表した店舗は小規模のeスポーツ大会を開いたりとゲーマーの集客を狙ったものにしているので、リアルな店舗を生かすにはその方法かとも思いますが、そんなに効果が期待できるとは思えません。

最期の自社株買いの発言は数字だけのことなので、何も使う予定がないのであれば要求するでしょうし、対応することになるかもしれません。経営サイドの資金保有の理由も、何かの時に必要なので大事に持っておきたいという感じだったので、それはどうだろう?と思いました。

今後の予想

まず店舗販売形式はネット販売に押されて厳しいうえに、ゲームそのものがネット経由となれば存在価値が低下するので、来年はプレステ5で一時的に良くなってもその後は期待できません。もしかすると5年後だと会社は存続するのだろうかとも思います。会社側も資金の流出を配当停止で無理矢理止めて、負債の減少に努めている感じで、確かに負債は昨年から半分ぐらいに減っているため財務は良くなっている気はします。でも投資家が期待しているのはモバイル販売店売却で得た資金を使って、どうやって今のゲームの店舗販売形式のスタイルから収益の得られるビジネスモデルに変化させるかだと思うのですが、それに対する動きはほとんどない状態で、そんなに我慢できないだろうと思われます。実は会社清算が手っ取り早いのではという記事も見ましたが、さすがに大量のレイオフになったりと問題が大きく、経営サイドは選択できないでしょう。一方で投資家はこのまま何も打つ手も無くズルズル行くようだったら、会社の復活は期待できず、株価は暴落したまま大きくマイナスとなっているうえに、無配で配当収入も無いということになります。こういう時にあのビックショートインベスターのマイケル・バーリの発言は影響力が大きく、自社株買いの圧力は強まっていき、最終的にせざるを得ないのではというのが今考えている予想です。

まとめ

現在少し株価が戻しているのは10日発表予定の決算に期待してかなと思われます。まあ本当に良ければもっと上がるのでしょうし、悪ければさらに経営サイドは追いつめられる形となりますが、大きく動くのは来年のプレステ5発売以降かなと思います。色々と考えてみて一応勝算はありそうなので、とりあえずベットしてみて、後はどうなるか見守るだけです。どう考えても自分の投資方針には反するので、こちらは投機ということで投資部分とは分けておきます。

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