日本ホスピスHD(7061)
日本ホスピスホールディングスは「在宅ホスピスの研究と普及」とミッションとして掲げ、「看取り」へ対応するケアを末期がん患者と難病患者を対象としてサービスを提供しています。事業内容の特徴として同社の運営する「在宅ホスピス」は、ホスピス住宅の提供と、在宅ホスピスサービスの提供の形で展開しており、ホスピス住宅の提供については入居者を末期がん患者や難病患者等に限定した賃貸住宅となっています。在宅ホスピスサービスの提供については、住み慣れた自宅での療養生活の継続を目的として、訪問看護を中心に、看護小規模多機能型居宅介護、居宅介護支援事業所、訪問介護、通所介護、24時間定期巡回・随時対応型訪問看護介護などを組み合わせた在宅ホスピスサービスを提供しています。
施設の展開
昨年9月だと全国13拠点でしたが、今後大都市を中心に展開する予定のようです。
業績の推移
今後施設の展開を早めて業績の伸長は期待できそうですが、足元の業績はやっと黒字化が定着したぐらいとなっています。
日本ホスピスの紹介記事
現時点ではあまり競合する相手がいなくて、むしろ病院、自宅、老人ホームなどの受け皿として事業展開ができそうです。
病院なみの看護師の配置で高いサービスが提供できそうなので、患者の満足度が上がり、新規客も安定して増えるのではないかと思います。また働く側としては人員に余裕があれば、労働負荷が低くなり、一般的な介護施設と比較して働きやすい環境になるのではと思います。
なおケアする人が多いとコストは上がると思いますが、緩和ケアは提供するサービスの保険点数が異なるため、一般的な介護施設より高い収益性が期待できるようです。
株価推移・株主還元
上場公開は昨年3月で、株価はその後人気化しましたが、すぐ沈静化し小康状態を保っていました。昨年末で少し動き出した感があります。また配当に関しては当面施設展開などの投資があるため無配となっています。
まとめ
ホスピス・緩和ケアというまだ日本ではあまり馴染みのない事業を行っている日本ホスピスHDですが、その事業環境と社会的な必要性から今後の成長は期待できそうです。また当面は競合相手も少なく、潜在的なマーケット需要を分けあう形で伸びていくのではないかと思います。