アンビスHD(7071)
アンビスホールディングスグループは、医療施設型ホスピス「医心館」の運営事業を行っています。事業内容は慢性期・終末期の看護・介護ケアに特化した医心館を運営し、地域医療のシステム内で医療依存度の高い人の受け皿となっています。これらは同業の日本ホスピスHDと似た構造となっていると思われます。
施設の展開
施設展開は早く、理由の一つとして施設は一部施設は居抜きで行い、初期費用と期間を抑えていることなどが考えられます。なお●は大都市でのドミナント戦略、■は地方都市での高シェア戦略と使い分けているのも特徴です。
業績の推移
創業以来高い成長率を示してきています。
アンビスの強み
基本的にホスピス事業そのものが、独自性があり強みとなると思うのですが、アンビスの場合は地域医療のシステムに組み込まれている感じが強くあります。同業の日本ホスピスも必要とされていると思いますが、やや事業として独立している印象があります。但しこれはどちらが良いかはまだ判断がつきません。
地域医療のシステムに組み込まれていると感じるデータに新規入居者数と新規看取り数のグラフがあります。こちらから本当に緩和ケアでも終末期のホスピスを必要とされる患者さんだけを受け入れている事がわかります。逆に通常の介護施設で対応できるような人は断っているという記述がありました。
株価推移・株主還元
上場公開は昨年10月で、しばらく動きがありませんでしたが、その後人気化してきています。なお配当は6円となっており、コストを抑え早期に黒字化が進んでいることが差として表れているのかと思います。
まとめ
ホスピス・緩和ケアというまだ日本ではあまり馴染みのない事業を行っているアンビスですが、同業の日本ホスピスと同様にその事業環境と社会的な必要性から今後の成長は期待できそうです。またコストを抑えた展開戦略を取っているため、当面の拡大は早いのではないかと思います。そんなわけで、どちらも保有していたのですが、今の段階ではアンビスの方が良さそうな気もしたので、こちらに集中することにしました。