ウィズダムツリー中国株ニューエコノミーファンド
(CXSE)
各国市場に上場している中国企業から、政府機関が20%以上株式を保有していない民間企業を対象としたETFとなります。
中国株に投資しておく理由
現在世界株式インデックスを通じて中国株は保有しているのですが、一般的な投信は株式時価総額による比率となるため、中国はかなり少なくなります。一方でGDP比率で見ると中国の存在感は大きく、もう少し考慮しても良さそうに思います。保有資産の偏りとか、人口問題、環境問題とか、今はコロナウイルスで騒がしていますが、国力は欧米とは異なる感じで強く、企業力は優れたところも多く、特にハイテクに関しては米中交渉で見られるように、中国は妥協しないという姿勢がはっきりしてきたので、今後投資先としても伸びそうな感じがします。合わせて気になるのは米国債を買い控えている点で、これもドル支配からの脱却のため近いうちにデジタル人民元の発行で基軸通貨として対抗してくる可能性が考えられます。そんなわけで、少し中国株も増やしておこうという感じです。
投資先の企業の選択
中国株を扱っている市場なら、とりあえず売買対象となるのですが、香港だと売買単位が大きいため、ちょっとずつ買うという自分の方法に向いていないので、どちらかというと米国ADRが中心となります。今後の成長性を期待するという意味ではアリババ、テンセントは外せず、その他新興企業ということになり、直近ではTALエデュケーショングループ、BILIBILIなども買ってはみましたが、いまいちよくわかりません。その他にもMOMO、NIO、ウェイボーなどいくらでも出てきますが、それらの数字の信憑性やビジネスモデルとしての確かさに不安な点が多いです。ようは全体としては成長性は期待できても、企業間で過当競争が激しく最終的にどれを選んで良いかわかりません。
個別株はやめてETF投資に決定
上記の「中国株、いろいろありすぎて、どれを選んでいいかわからない問題」に対応するためETFにすることにしました。CXSEにしたのは以下のような理由です。
- 政府機関からの投資比率が低いもので構成されているので、柔軟で積極的、かつ合理的な経営をしていそうな感じがする。
- BATはきちんと上位に入っている。
- 色んな新興企業が満遍なく含まれているので、どれが残ってもそれなりにリターンに寄与すると思う。
- デジタル人民元に関係しそうな大手保険会社、銀行も色々含まれている。
- 今のところパフォーマンスは良い。
図にしてみると以下のようになります。
上位企業
セクター比率
中国系ETFの比較
まとめ
今後の中国がどうなるかわかりませんが、歴史があり14億人の国なので、成長性も無視するわけにもいかず、この際投資しておけばリターンとして大きく戻ってくるかもしれないと、期待しています。