端株でのんびり投資日記

気の向くままに端株でのんびり投資した記録の数々です

国内投信ポートフォリオ 4月、日米欧の配当貴族は積立中止。今後は欧州が面白そう。

今週はイスラエルの影響があって日米の株式が大きく下げて行きました。特に日本は半導体関連の値崩れも大きく日経平均、TOPIXともに思っていた以上に下げて終わりました。先月イメージしていた円安物価高不景気のスタグフレーションに近づいているような気がします。当面はこの流れが好転する気配も無く、我慢の時が続きそうです。

それでは今週はサテライト投資より国内投資信託についての振り返りをしてみます。

国内投信・積み立て

ニッセイ-NASDAQ100インデックス

SBI-EXE-i・グローバルサウス株式ファンド

SBI-欧州高配当株式(分配)ファンド

大和-iFreeNEXT日経連続増配株指数

SBI-iシェアーズ・ゴールドファンド

国内投信・スポット

三井住友TAM-欧州株配当貴族インデックス

SBI-iシェアーズ日経225インデックス

SBI-中国A株インデックス

三井住友TAM-インド株式インデックス

ブラックロック-iシェアーズ・コモディティインデックス

大和-iFree新興国債券インデックス

ニッセイS-米国連続増配株式インデックス

日興-Tracers日経平均高配当株50インデックス

ブラックロック-ヘルスサイエンスファンド

ニッセイ-SOX指数インデックス

インベスコ-世界ブロックチェーン株式ファンド

前回からの主要な動き

出 日興-TracersS&P500配当貴族インデックス、三井住友TAM-日本株式配当貴族インデックス

入 沢山

前回からの変更点は沢山ありますが、これは先週書いた海外投資の見直しの影響が大きいです。国内投信の種類が増えて、信託手数料が下がったため新規の投信を沢山買ってみました。その中で積み立て購入するものとスポット購入するものに分けています。今回はその中から主力にしていた日米欧の配当貴族投信について売却、もしくは積み立て中止した理由を書いておきます。

日米欧の配当貴族は積立中止。今後は欧州が面白そう。

日興-TracersS&P500配当貴族インデックス

先週書いたように米国株は割高ではないものの、金利が高過ぎるため今は買い時とは思えないというのが理由です。加えて米国は大型グロースも還元性がそこそこあるため、値上がりが期待できるナスダックだけ残して、こちらは売却しました。

三井住友TAM-日本株式配当貴族インデックス

以前から気になっていた事ですが、同じ会社が組成している配当貴族指数でも、日米では大きな差があり、米国は連続増配に重点を置いたポートフォリオになっているのに対して、日本のものは10年以上の増配銘柄から配当利回り加重平均によってポートフォリオが作られているため、属性は異なるものの、どちらかというと高配当投信に近い内容になっていました。そのため配当利回りは高い代わりに業種の偏りが大きく、ここ最近では銀行、建設、化学で半分以上は占めていたように思います。その偏りがこれまではプラスに働いていたのですが、今後はマイナスになりそうだったので売却しました。

三井住友TAM-欧州株配当貴族インデックス

こちらの投信は売却せずにそのままスポットで継続中です。代わりに積み立てに入ったのが次の投信です。

SBI-欧州高配当株式(分配)ファンド

欧州はあまり人気が無いので割安な可能性があり、面白そう。

SBIから新規に発売された投信ですが、そもそも欧州を対象にした投信というのはとても少ないです。昨年末で見ると僅かに42本と日米と比べてケタ違いです。もしかするとインドにも抜かれているかもしれません。そのことから考えられるのは、人気のある国、テーマは比較的割高で、人気の無いところは割安な場合が多いということです。

配当利回りを、リスクプレミアムで見ても妥当と思える。

次に配当利回りで考えてみると今回の投信のポートフォリオ銘柄の平均利回りは約6%とされています。これは比較対象としている外貨預金の金利1年と比較しても3%程度高く、投資の判断としては一応問題ないように思えます。

2024年4月19日 住信SBIネット銀行外貨定期預金金利

ポートフォリオの分散性も悪くないように思える。

配当利回りがいくら高くても、ポートフォリオの中身が微妙な感じだと購入は避けた方が良いと感じる事もありますが、こちらの組成は欧州大型バリューを中心として安定した銘柄で構成されているようなので、その点も問題なさそうです。高配当銘柄が好きな人にはおなじみのBATも入っているようです。

 

ユーロは6月に利下げするようなので、その時為替がどうなるか。

海外投資ポートフォリオ 4月、今は米国高配当ETFは買わなくてもいいと思う

今週は米国CPIが発表され円安が進みました。当然ながら米国金利が上がり株式市場も不安定な動きを見せています。利下げに関しては年初に多くて2回、少なければ12月に1回という見方をしていたので今のところその流れで来ているため特に気にしていません。ただもしかすると雇用が悪化して失業率が上がり、それを理由に利下げが早まるかもしれないという感じもしています。一方で物価は今後も下がらず、中立金利が高く推移する可能性もあると思っています。何故分かり難い状況なのかというと、二極化が進んでいる米国では良い数字と悪い数字が並行して出るため、実態ははっきりわからないのではないかと考えています。

それでは今回はサテライトの海外投資について振り返ってみます。

海外投資

株式

VTI(Vanguard Total Stock Market ETF

前回からの主要な動き

出 QQQM、SMH、PPH、EPI、BKCH、URA、JEPQ

入 なし

前回からはETFの断捨離を行い、VTIだけ残してそれ以外は売却しました。先月までの株式市場は物色が広がっているように見えていましたが、今月に入ってからはどちらかと言うと方向感が無くなってきているように感じられるため、米国市場全体をとりあえず抑える事にして、それ以外は検討しないことにしました。またもう一つの理由は国内の投資信託の品揃えが豊富になり、しかも価格競争で信託手数料も安くなっているため、無理に米国ETFを買わなくても大抵のものは国内で代用できるようになったからです。今後は個別株でよほどいいと思うものが出ない限りは、これで行く予定です。

今は米国高配当ETFは買わなくてもいいと思う理由

高配当ETFは相変わらず人気のようですが、米国株についてはやや人気が落ちているように見えますし、実際に今は買わなくてもいいのではと思っています。まず株価水準としては割高とは思いませんが、問題は金利が高過ぎる事です。そのためリスクプレミアムを考えるとあまり合理的ではないように見えます。とても単純に考えると高配当ETFはあまり株価の値上がりは期待できないため、収益は配当利回りに頼っていると思うのですが、それに対して国債利回りの方が高いというのはリスクリターンの考え方としては逆です。この状況はいずれ調整されると思いますが、それまでは買わずに待っていた方がいいのではと思います。

では高配当ETFへの投資機会が訪れるまでの代案ですが、今なら定期預金、もしくはMMFで十分ではないかと思います。例えば今実際にやっているドル定期預金の金利は次のような感じです。

住信SBIネット銀行 外貨預金

今預ければ、6ヶ月か1年なら5%以上の利回りとなります。それを受けて定期預金の特徴と思えるのは以下の点です。

  • 預けた時点で期間中の利回りが確定する。
  • 株式と違い、売買手数料やETF信託手数料などはかからない。
  • 株式と違い特に手続きをしなくても、税金は20%で処理される。
  • 値上がりはしないが、値下がりもしないためリスク管理が簡単。
  • どうしても買いたい株式銘柄が見つかった場合は、途中解約すれば資金は用意できる。
  • SBIのゼロ革命で為替取引手数料が無料になったので、そこから銀行に送金すればコストは安くつく。
  • 外貨預金は円高リスクが心配と言われるが、それは米国ETFでも同じこと。
  • どうしても毎月分配をしたければ、預け入れ時期をずらせば出来る。
  • 預金保険対象外なので、そこはSBIを信じるしかない。

全体的に見ればメリット、デメリットの双方があるのですが、今ならメリットの方に魅力を感じています。当面金利は高く推移しそうなので、1つの案として検討してみるのもいいのではないでしょうか。

 

VTI/ドル定期預金のカウチポテトポートフォリオはとても気楽。